ガラスコーティング剤は有機溶剤と無機溶剤の2つに大きく分けられます。市販品はほとんどが有機溶剤で、クォーツは無機溶剤でできています。
以下それぞれの特性をお伝えしながら違いをご説明します。
市販のコーティング剤は有機溶剤を塗り込む撥水によるコーティングが主流。撥水性があるので水を弾きますが、油にはなじみやすいという性質があります。そのため、排気ガスなどに含まれる油性の汚れがこびり付き、ボディを汚してしまいます。
ポリシラザン(無機溶剤)をスプレー状にしてコーティングすることで、塗装後に空気中の酸素や水分と反応。塗装表面をガラス膜(石英ガラス※の膜)で覆うことにより、親水性を高めます。これにより、ウォータースポットや水玉など水の汚れが付きにくく、汚れが付いても雨や水洗いだけでサッと落ちます。また、ガラス膜は紫外線劣化がなく酸にも強いので耐久力も高いのが特徴です。
- ※石英ガラス
- 石英ガラスは非常に硬く、JIS鉛筆硬度で9H(鉛筆に用いられる硬度)モース硬度では7(鉱物の硬度を表す指標)となっており、鉄や鋼ではキズつけることはできないほどの硬度を誇ります。